こだわりや考えをお伝えする「提携生産者インタビュー」コーナーです。
生産者さんのお姿を通じて、アグロファームで販売している野菜たちを身近に、
そして安心感を持っていただけるようなコーナーを目指します。
初回は、姫路市林田町で、いちじくを生産されている 家保貞夫(いえやす さだお)さん を、ご紹介します。
今回はアグロガーデンスタッフ永徳さんと一緒に訪問させていただきました。
永徳さんのレポートはこちら
お伺いして、まず目に入ってきたのは、いちじく畑の看板です。
△看板の前に立つ、家保さん。優しい笑顔で迎えて下さいました。
まずは、いちじくの畑の見学をさせていただきました。
こちらの畑には200本の木が植わっているそうですが、
「木の間隔を開けて(通路を広めにとって)、植えている」との言葉通り、とてもスッキリときれいです。
「たくさんの木を植える方が収穫量は上がるけど、病気になりにくい健康な木にしたいからね」とニッコリ。
日当たりや栄養の事を考えながら、丁寧に手入れされているのを感じました。
圃場に不慣れな私にも、いちじくの木の特性をたくさんご説明いただきました。
いちじくの木の高さを調整するため横に伸びるように枝を誘引する方法や、挿し木からの増やし方、剪定してする方法など・・・専門的なお話をたくさん聞かせていただきました。
朝、気温が上がってから採取すると、いちじくの傷みが早くなるので、品質のために朝の5時には畑に出ているという家保さんですが、
「朝からの作業は大変だけど、苦労とは思わない。
それどころか、畑に出るのが楽しくてたまらない」と話されます。
そんな家保さんの、これまでの人生は、本当に波乱万丈。
以前は会社を経営されていたのですが、火災に合われて会社が存続できなくなります。
その後、会社員をしながら、いちじく栽培の勉強を始めた家保さん。当初は奥様にも相談をせずに、こっそり始められたです。
67歳の定年を迎えられてからは、本格的に、いちじく栽培を始めます。
この頃からは、奥様も協力してくださるようになり、家族協力のもと、美味しいいちじくを出荷されるようになっていきます。
いちじく農家としては遅咲きのデビューであったかもしれませんが、そんな家保さんだからこそ、若い方の育成にも意欲を持たれています。
今回、お話しさせていただくだけでも、たくさんの含蓄ある言葉をいただきました。
こんな知識や体験が豊富な方との出会いは若い年代の方にも、よい刺激と経験になるはずです。
今後も活躍の場を広げられるのではないでしょうか。
今年の9月15日には、神戸新聞の「青空主義」というコーナーで紹介されました。
姫路出身の版画家 岩田健三郎さんが訪ねてこられて、お話をされたそうです。
誌面には、いちじくを採っている人(家保さん

△こちらの畑は、まだ整備段階との事ですが、次のシーズンはキャベツを作られる予定との事。
今後の出荷も楽しみです。
今回、奥様がお茶うけに「いちじくのコンポート」を出して下さいました。
クッキングレシピブログにてご紹介していますので、ご一読下さい。
2011年10月17日